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2005/12/3
インジェクション車の燃調がお手軽に!
T-MAXをお手軽チューニング
インジェクションチューニングの先駆ショップ
 「ブルーライトニング」に突撃取材

昔から吸気系チューニングと言えばキャブレターのセッティングやレース用キャブレターへの交換が主流だったが、近年はインジェクション(電子制御燃料噴射装置)がキャブレターに替わる燃料供給装置として普及しつつあり、同時に「インジェクションチューン」が一般化されようとしている。
キャブレターはガソリンの吐出量をノズル(ジェット)径やニードルサイズによって調整するが、インジェクションはコンピュータのプログラムによる通電時間によって制御している。なのでキャブレターと比較すると燃焼効率は格段に良くなるのだが、その半面ノーマル状態ではユーザーが自由にセッティングを変えることはできないので、マフラーを変えたりすると吸排気のバランスが崩れてアフターファイアーがひどくなるなどの状況に陥ってしまうのだ。 そこで登場するのが「インジェクションコントローラー」だ。この製品を取り付けることで、細かなセッティングが可能になる。インジェクションチューニングの先駆け的存在である『ブルーライトニング』(東京都太田区)さんにお話を伺うことができたので、実際T-MAXに装着してベンチテストを行った結果と合わせてお読みいただきたい。

インジェクションコントローラーってナンですか??

取材に伺ったのは、当サイトの編集(見習い)であり元バイク屋の従業員である川又ワタル。一応国家2級整備士の資格を持っているはずなのだが、その証明書の実物は誰も見たことがない。「アフターファイヤーが出るならガスが薄いんだから、エアクリーナーの吸気口をふさげば?」 などと、最初から投げやりな手法を披露していた。彼は基本的にCDIとかECUという単語を聞くと頭が痛くなってしまうそうで、バイクの点火はポイントとセレンとリレーだけで構成されているべき、と常々思っているようだ。しかし、そんなものは世間で通用しない。そこで、少ない知識を絞ってワタルは訊いた。お話をして下さったのは、ブルーライトニングの鈴木隆さんだ。




これから取り付けるコントローラー




ワタル(以下ワ)「こんにちは。このインジェクションコントローラーは、どのような仕組みで、何ができるようになるのでしょうか」
鈴木隆さん(以下鈴木)「簡単に説明すると、ノーマルのECUとハーネスの間に取り付けて吸入空気量の信号を補正し、燃料噴射量をコントロールするというものです。マップ自体は書き換えられないけど、ノーマルのマップを基準とした燃調が可能になりますね」
「ということは、コレがキャブレターのジェット類やニードルに当たる役割を果たしてくれるわけですね」
鈴木「ま、そういうことですね。パーシャル状態の燃料調整の他に、キャブでいうと加速ポンプのような、アクセルを開けたときに必要な供給量の増量といった補正もかけられますので、加速遅れを解消したり、逆にドンつきを無くしたりと、かなり細かいセッティングが可能になります」

「これは、ノーマルに付けてもパワーアップが体感できますか?」
鈴木「基本的にチューニングによるセッティングの狂いを補正して本来のパワーを引き出す装置なので、ただ取り付けることでグッとパワーアップというわけにはいきません」
「エッ…今日乗ってきたのはノーマルのT-MAXなんですけど…」


用意したのはフルノーマルのT-MAXだ

さっそくT-MAXに取り付けてテスト!果たして馬力は上がるのか!?

考えてみれば、マフラーも替えていないのにキャブセッティングをする必要はない。しかし、ノーマルのセッティングは燃費や排気ガス濃度などについても考慮されているので、必ずしもエンジン本来の性能を引き出しているとはいえない。だからパワーに焦点を当てたセッティングにすれば、より快適なフィーリングになる可能性が大きいのだ。細かい設定の変更が、ベンチテストの測定結果に反映されるかどうか…。

ということで、用意したテスト用のT-MAX(05年モデル)にインジェクションコントローラーを取り付けていただいた。T-MAXへの取り付けはきわめて簡単で、10分もあれば完了する。また、無加工で装着できるのも嬉しい。(車種によっては配線への小加工は必要な場合がある)




フロントマスク下。
このカプラーとの間に取り付ける
取り付け後→





そして、ダイノジェットによるパワーチェック。まずはノーマル状態で乗せて、計測してみた(グラフの青線)。次に、噴射量を全体的に増量して計測してみると、明らかに馬力が上がっている(グラフの赤線)。しかし、高回転域でパワーの落ち込みが感じられるようになってしまった。そこで、落ち込む部分に絞って更に燃料を増量すると、気になっていた落ち込みが無くなり、低回転域から高回転域まで全体的なパワーアップが確認された(グラフの緑線)。



さらに細かいセッティングも可能なのだ

結果、ノーマル車両でもパワーアップが確認できた。マフラーを交換して排気効率が上がった状態でテストすれば、もっと大きな変化が確認できただろうと推測される。ただ、こういった細かいセッティングをしていくには、やはり個人のカンでは厳しいのが現実。できればダイノジェットで計測しながら調整をしていきたいものだ。もちろんブルーラートニングさんが豊富な経験を元に対応してくれるので、無理に自分でセッティングして苦しむよりもまず相談してみるべきだろう。

また加速ポンプ的な役割を果たすアクセルを開けたときだけ増量させる補正に関しては、個人の好みでセットアップすれば良い。アクセルにすぐ反応する特性にしたいときは増量し、ツキをマイルドにしたいときには減量、と、それぞれの好みに合わせてセッッティングすればいいのだ。また、アクセルオフの状態でのアフターファイアーだけを無くしたい場合は、マップ自体に補正はかけずにアクセル開度0の状態のみ燃料を濃くすれば、バランスを崩すことなく解決できる。






何度言っても理解できないワタルと
それでも親切に教えてくださる鈴木氏。
ありがとうございました!



これからインジェクションはますます増えていくであろう。時代を先取りしてこの新しいチューニングの世界に踏み込んでみると、今まで「イジる楽しみ」がほとんど無かったインジェクション車で色々と遊べることが分かった。いちいちガソリンを抜いてキャブレターを外してメインジェットを交換して…といったわずらわしさからも解放され気軽にセッティングを変えられるようになったのは、メンテナンス初心者にとってもありがたいことだ。「もともと速いからいじる必要なんてないんだよ…」と少し寂しい思いをしていた方には、ぜひ挑戦していただきたい。きっと愛車との新しい関係が築けるだろう。

最後に、電気の嫌いなワタルに理解できたのか聞いてみた。

ワタル「あ、じっくり教えていただけたのでけっこう分かりました。キャブいじくるより楽ですね。ボタンでポチポチやるだけで変わっちゃうんですもん。まっ詳しいところはブルーライトニングさんにセッティングしてもらえばいいんですよね?」…彼は整備士をやめて正解だったのかもしれない。



対応車種は国産車から輸入車、逆輸入車まで幅広くラインナップされている。詳しいリストは、下記アドレスから見ることができるぞ!

http://www.blr-jp.com/i-con-2/list.html


左が鈴木隆氏、そして右は鈴木博氏。
お二人とも元国際A級のライダーだ

ブルーライトニングレーシング
東京都大田区大森東3-2-14
TEL.03-3763-5437
FAX.03-3763-3028
http://www.blr-jp.com/
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