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Harley-Davidson VRSCA“V-ROD”

2002年に登場した、ハーレーファンまでもびっくりさせた未来派バイクがこの『V-ROD(ブイロッド)』だ。ハーレーのシンボルだったはずの空冷OHVエンジンではなく、水冷DOHCエンジンに電子制御の燃料噴射装置を組み合わせたまさに最先端モデルである。

これまでのハーレーユーザー達からは「ハーレーらしくない」という声も多いらしいが、メーカーとしてはいつまでもノスタルジーばかりを売り物にはできなかったのだろう。
それはともかく、初めて乗ったV-RODの印象はとても気持ちの良いものだった。ものすごいトルク感とともに、他では味わえない加速感がある。自分が操るバイクが加速しているようではなく、まるでプロレスラーに全身を引っ張られているような加速感なのだ。それでいて不快なメカノイズはまったくと言っていいほど無い。
それに電装品を含めたあらゆる作動部分に不安感がなく、デザインにもスキが無い。つまりは非常に高い完成度を感じるのだ。


率直なところフロントフォークのキャスターが強すぎてコーナリングに不安もあるが、それは同じシリーズでもディメンションやステップ位置が異なるVRSCRやVRSCDといったモデルの役回りで、このVRSCAは足を前方に投げ出して乗る、やはり大陸的なツアラーなのだ。
マシンとしての完成度もさることながら、その注目度の高さも群を抜いている。夕方の繁華街で撮影したという状況ではあるが、学生からサラリーマン、OLやガテン系のオッサンまで、実に幅広い層の目を奪っていた。わずか30分ばかりの間に6人にも「凄いねコレ」とか「カッコイイ」と声を掛けられたのだ。この注目度はハーレーのラインナップ中でもダントツだろう。
経済的に余裕があって、当たり前のバイクに飽きていて、そして自己顕示欲が強い。そんな人には最高の1台だろう。

<Harley-Davidson VRSCA"V-ROD"主要諸元>
エンジン=水冷4ストロークDOHC8バルブV型2気筒
総排気量=1131cc
ボア・ストローク=100×72mm
圧縮比=11.3:1
最高出力=NA
最大トルク=97Nm/6700rpm
変速機=5段リターン
シート高=660mm(180ポンド乗車想定)
車両重量=285kg
タイヤサイズ=F:120/70ZR19、R:180/55ZR18
■価格=2,195,000円

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