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HYOSUNG GT650
韓国製オートバイ初の「大型車」!鈴木大五郎が試乗インプレ

ヨン様だとかジウ姫とか、我が国では韓国がいまブームらしいけど、バイク界にもじわじわとその波が押し寄せてきているのかもしれない。今回乗ってみたのが、韓国のヒョースンから発売されるGT650コメット。78年に創業されたヒョースンは、現在は年間20万台を世界70ヶ国で販売するという韓国ナンバーワンバイクメーカーである。その中心は125cc以下のスクーターやビジネスバイクが中心であったが、これは韓国では2輪が高速道路を走行出来ない等の規制があり、街中を走るマシンも小排気量車が中心だったという背景もあったからであろう。そんな中、2003年に発売されたこのマシンは、同社初(韓国初でもある)となる大排気量モデル。スチール製フレームに最高出力78PSを誇る水冷Vツインエンジンを搭載。さらに前後トリプルディスクブレーキや倒立フォークと装備も充実し、まさに世界戦略を強く意識したモデルといえるのである。
【試乗・文/鈴木大五郎】

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しかし、どれだけ韓流ブームであろうと、バイクが韓国製だと聞けば少なからず不安を覚えるのが殆んどのライダーだろう。もちろん差別とかそんなことではなく、国内メーカーが長い年月と多額の予算を注ぎ込んで開発を重ね、名実ともに世界一となったものを簡単に超えられえるとは思っていないからである。そういう意味では、やはり国産車のほうに一日の長がある。

しかし、ラップタイム的な速さに直結するようなハナシでなければ、このGT650も十分ライバルとなり得るのである。

例え同じVツイン650ということでかつてのスズキSV650と比較すると、レスポンスや高回転域の伸びでおよばないなのは否めないが、トルクは豊かで、早めのシフトアップでも、ずぼらな操作にもエンジンはしっかりとついてくる。
普通に飛ばす分にはフレームの剛性も十分で、ブレーキにも頼りなさは感じられない。
印象的なのはハンドリングの素直さで、イン側のステップ荷重により、フロントはカクン、カクンと気持ち良く舵角がつく。このクラスとしては標準よりもやや細めのタイヤ選択も、この軽快感を後押ししている。

コンパクトな車格とあわせ、実用車にも似た高い信頼性と使い勝手を備えている印象である。韓流ブームの一因として、韓国の人々の持つ素朴で飾らない国民性があるようだが、それは日本人が忘れた古き良き時代を思い起こさせるさせるのだそうだ。韓国で生み出されるこのGT650にも、そんな優しさがあるのかもしれない。



■鈴木大五郎(すずき・だいごろう)

爽やかなイケメンライダー。とっても優しくて低姿勢なのだが、実は鈴鹿8耐やAMAスーパーバイクなどにも参戦するスゴいお方。
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