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KAWASAKI ER-6n
意外な走りとフィーリング

そもそも並列2気筒という存在が今となっては珍しい。それもクラシックな路線ではなく、あちこちに新しい試みがなされた未来的なデザインの車両に載せているとなると、ちょっとした違和感を持ってしまう。

ユーザーがこのバイクにどんな走りを期待しているかは定かではないが、多くの人は体験すると意外な印象を持つのではないだろうか。
「ツインでありながらシルキーでクセのないエンジン、そして乗り心地を重視した柔らかくストロークするサスペンション」なんて、そんなものを想像していたらまったく違う。
 しかし、乗ってみるとそれが嬉しい方向に裏切られるのだ。低速からガンッ!と鋭い加速でダッシュし、高回転域への伸びも十分。ツインらしいパルス感もあって、スピードの乗りとともにパワフルになっていく感覚は実に楽しい。4気筒エンジンのようなヒステリックな回転ではなく、地面を蹴るような動物的な力強さとでも言ったらいいのかもしれない。


サスは堅めで、マンホール越えでも「トントンッ」と明確な反発を乗り手に伝えてくる。それも不快なのではなく、きっぱりとしていて楽しく、接地感にもなっている。
また非常にコントロールしやすいブレーキは、コーナリングの最中でもそのグリップ感を確かめながら利かせることができる。

ストリートには嬉しい高めのハンドルポジションも特徴だ。スーパースポーツモデルの対極になるような上体を起こした姿勢だが、それが街乗りには本当にありがたい。視線も高くなり、切り返しなどもとてもラクなのだ。

さらに、輸入車ながら80万円を切るという価格も注目。
気軽に、しかも走りを楽しめるという、久々のツインスポーツだ。

<KAWASAKI ER-6n主要諸元>
エンジン形式:水冷4ストロークDOHC8バルブ2気筒
総排気量: 649cc
最大出力: 72.1ps/8500rpm
最大トルク: 66Nm/7000rpm
全長×全幅×全高: 2,100×760×1,095mm
シート高: 785mm
乾燥重量: 174kg
始動方式: セル
タイヤサイズ: F:120/70ZR17M/C、R:160/60ZR17M/C
価格: 輸入車(国内実勢価格798,000円/編集部調べ)
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