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柏秀樹がDUCATI999に試乗!
全てが一新された999の魅力

動画1(走行シーン)

動画2(インプレッション)

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999テスタストレッタとは?

前型999と比べてラムエアインテーク部分が縮小されたフロントマスク。


エンジンは超ナローなヘッドを持つ、水冷デスモドローミック式のLツインだ。
今までの851、888、916、996といったスーパースポーツバイクの血統を継いでいるドゥカティのフラッグシップモデルである999テスタストレッタ。999はこの流麗なデザインながら、メーカー曰く「スタイリングより先に空力特性やメカニカルな部分の開発を優先させた」という"やる気"なモデルなのだ。エンジンは998cc水冷の「テスタストレッタ」を搭載。伝統的なデスモドローミックLツイン独特のパワーフィールはそのままに、最高出力124HP、最大トルク10.4Kgmを発揮。(999Sは143HP , 999Rは150HP)シャシもドゥカティ伝統のトラス構造を持つスチールパイプフレームで、国産アルミダイキャストフレームにひけを取らない素晴らしいハンドリングや剛性を持っている。足回りはフロントにショーワ製の43mmチタンコートフルアジャスタブル倒立フォーク、リヤにはプログレッシブリンクのショーワ製フルアジャスタブルモノショックを装備。優れたハンドリングに貢献している。ブレーキはフロントのブレンボ製320mmダブルディスクと4ポットキャリパーに加えてラジアルマスターも装備。とてもコントローラブルかつ強烈な効きだ。リヤには240mmシングルディスクに対向2ポッドキャリパーという組み合わせになっている。
試乗インプレッション

ー第一印象をお聞かせ下さい。

柏「とても格好いいね(笑)チーフデザイナーのピエール・テレブランチのセンスが光ってるよ。国産車には無い、全く新しいデザインだよね。10年先を行ったデザインとでもというのかな。確かに好みは分かれるところだと思うけど、この先鋭的なデザインを僕はとても素晴らしいと思うよ」

ー試乗されてまず感じたことは?

柏「999になって、とても乗りやすくなったね。以前の916や996のハンドリングは乗り手を選ぶし本気で走らないとサスが入ってくれなかった。でも999は全くそんなことがない」




ーサスが良く動いている、ということでしょうか。

柏「そうだね。ちょっとサスペンションを見て。(試乗後の車体のフロント、リヤのサスペンションを指す。タイラップをセットしておいたのだが、確かにかなり動いている)かなり入っているでしょ。ハードな走りをしなくても、サスペンションが良く動いてくれている証拠だよ。このハンドリングで、かなり国産車に近づいたんじゃないかな。軽く流すような場面でもこれまでのようにヒヤっとすることは無いと思うよ。また、今回試乗したのは999でショーワ製のサスだけど、999Sや999Rにはオーリンズが入ってるでしょ。999のままでも充分に完成されているんだけど、これだけ素晴らしいハンドリングだと、ぜひ999Sや999Rにも乗ってみたくなるね。」

ーエンジンはどうでしょうか。

柏「このLツインの地面を蹴るような加速感は独特だよね。4気筒とは根本的に違う。また、国内のワインディングならそんなに回さなくても充分に速く走らせることができるね。ギヤも3速まであればもう充分じゃないかな」

ーブレーキはどうでしょうか。

柏「このブレーキは良く効いてコントローラブルだね!狙い通りに減速することができる」



特殊な形状をしている「プログレッシブリンク」

ーしかし、このポジションはかなり強烈ですね(笑)

柏「これはツーリングモデルや通勤するバイクでは無く、純粋にスポーツを愉しむためのバイクだから。加速に耐えるため、またコントロールをしやすくするための前傾姿勢なんだ。ただ流しているだけではこの姿勢は苦痛でしかないと思う。でも、本気で走ったときに納得してもらえるはずだよ。もちろん前傾姿勢に対する慣れの問題もあるけどね。乗っていくうちにある程度までは体が順応していくと思う。また、またがった時のこのスリムさは4気筒車ではどうしても実現できないだろうね。これによってライディングポジションの自由度がとても高くなっているから、より積極的に乗ることができるよ」

ーということは、ツーリングには向かないということでしょうか。

柏「ロングツーリングは個人的にあまりおすすめできないね。そういう使い方なら別のバイクにすればいい。日帰りや1泊でスポーツライディングを楽しみに行く、といった使い方がこのバイクの良さを一番発揮できるシチュエーションだと思うよ」


今回試乗してくださった柏秀樹さん。もはや説明も要らないであろうバイク界の名ジャーナリストです。走りも美しい、そしてダジャレがとっても冴えている!BBの若手スタッフも大喜びでした。

タコメーターをセンターに配置したコックピット。視認性はとても良い


大きくくびれた形状のシート着座部分。この細さが自在なライポジを生むわけだ。

■DUCATI 999 主要諸元
エンジン=水冷L型2気筒4バルブ/テスタストレッタデスモドロミック
総排気量 998cc
ボアxストローク=100x63.5mm
圧縮比=11.4:1
最高出力=91kW(124HP)/9500rpm
最大トルク=102Nm(10.4Kgm)/8000rpm
燃料供給=電子制御燃料噴射
変速機=6速
クラッチ=乾式多板/油圧式
フレーム=スチールパイプトレリスフレーム
ホイールベース=1420mm
キャスター角=23.5°-24.5°
タイヤサイズ (前/後)=120/70ZR17/190/50ZR17
燃料タンク容量=15.5リットル
車重=199kg
シート高=780mm

価格=2,079,000円
★オマケ!編集ワタルの試乗!?インプレ★

柏さんにインプレしていただくために車両を運ぶことに!
なんという光栄!僕の様なダメライダーにドゥカティ現行のフラッグシップモデルである999を撮影場所まで移動させる役がまわってきました。前日はかなりビビりが入ってしまい、帰宅後こっそりドゥカティジャパンのホームページを開いて情報収集。身長158cmである僕にとって一番重要なのは、なんといってもシート高です。ホームページのデータでは999のシート高は780mm。…まぁこのくらいならイケるでしょう!200マンエンoverのオートバイで足が付かなかったら正直泣くところでした。さすが、ドゥカティさん。僕の微妙な心境がよく分かってます!?とりあえず最高出力124HPには目をつむり(笑)いざ撮影へ。プロフェッショナルである柏さんのインプレッションとはひと味違った「初心者が乗ったドゥカティ999」インプレッション。SRやW650といった「スロー系」なバイクばかり乗ってきた編集ワタルとって、999はどう映ったのでしょうか。

ポジション
またがる時には少し「エイヤッ」と気合いを入れないといけません。またがってみると、なんと僕ではニーグリップができない…(涙)足が短すぎるようで、タンクのエグリの部分まで膝が届かないのです。ここはやはり、イタリア人の体型というか標準的な体型に合わせてあるんですね。ヒザを締めるとフレームに当たってしまうのですが、自分に合わせて乗るなら自作のプレート等をここに増設しても良いかな、と思いました。ライポジはかなりの前傾です。気持ちはとてもレーシーになります(笑)しかし、飛ばしていないと全く意味のない前傾です。どんなシチュエーションでも常にトバしていないと疲れてしまうな、と思いました。逆にトバしていると疲れない、不思議なバイクです。

外観
主観的にはとてもカッコ良いです。知り合いの流行りに敏感な女の子たち(20代前半)や編集部にいらした大人の女の方たち(20代後半)が見ても「とてもカッコ良い」と言います。やっぱり女の子がカッコ良いと言ってくれることはすごく重要だと思います。男なら誰でもモテたいですからね(笑)「普段は安っぽいワタル君だけど、このバイクに乗ってるとワタル君まで高級でカッコ良く見えてきたよ」という内容のお褒めの言葉を複数人数からいただき(実話です!!)デヘデヘと調子に乗ってしまいました。ドゥカティは「男を上げてくれるバイク」でもあるのです。

シャシ
ウワサで聞いていた「ドカは曲がるのが難しい」という印象は全く受けませんでした。柏さんにお聞きしたところ、999になってそういう気難しさが無くなり、国産車的になったのだそうです。僕は乗りやすかったので大賛成です。と同時に昔のドゥカティにも乗ってみたいと思いました。

エンジン
4気筒はちょっと…という方に是非!お薦めしたいです。このフィーリングは単気筒やツインや旧車をこよなく愛する好き者には本当にたまらないと思います。Lツインのバイブレーションを感じながら、恐ろしいくらいの強烈な吹け上がりをみせてくれます。ブッ壊れるんじゃないかコレ!?と心配になるほどです。(…速いバイクに乗ったことがない人の意見ですから、あまり参考にしないでください)スリムで華奢なツインからこんなモンスターパワーが生まれるのが信じられません。メカノイズもまた、好き者を虜にしてしまうのが良く分かります。旧車好きも思わず傾いてしまうかもしれませんよ。僕もかなりの旧車ファンなのですが、このエンジンフィールは旧車好き、単気筒好きをも取り込む魅力があります。

足まわり/ブレーキ
僕はサスペンションに鈍いので、プリロード、減衰等全くチンプンカンプンです。しかし、素人ゴコロに「う〜ん、絶妙!」と思いました(笑)高校生の頃前後サスをガッチガチに固めたSRに乗っていてすごく乗りづらかったのですが、こいつはさすが、バカ高校生が考えた足回りと比べてはいけませんが、根本的に違うのです。固いのに、柔らかいといえばいいのでしょうか。細かい凸凹は良く吸収するのに、コーナーではしっかりしているのです。あ〜こういうのって両立できるんだ〜、と感動してしまいました。ブレーキはとにかく良く効いてコントローラブル!これまた感動です。

取り回し/操作系
スタンドを払うと引き起こしはやや重く、出だしからビビってしまいましたがすぐに慣れました。押して歩いた感じは「レプリカとしては普通」といった感じで、ハンドルの切れ角も極端に狭いということは無かったです。ハンドルスイッチはとても自然な配置です。外車だからといって「こんなところにウインカースイッチがあるのかよ…」といったことはありません。油圧のクラッチはやや重いので、渋滞だと少し疲れてしまいます。ギヤをシフトする時のストロークは少なすぎず多すぎず、ちょうど良いです。先輩方のおっしゃるところの「節度感あるフィーリング」ということでしょうか。

街乗り
はっきり言ってつらいです。このバイクは生粋のスポーツバイクなので、渋滞やストップアンドゴーが主体の街乗りには全く向かないのがよく分かりました。渋滞では先ほど述べたクラッチの重さが疲れにつながります。低速トルクが無いので挙動がガクガクしてしまいます。また真夏の炎天下でトロトロと走るシチュエーションでは、このバイクの発熱量は暴力と表現しても良いくらいです。頭が朦朧としてきます。あえて良い点を挙げるとすれば、細いのですり抜けがしやすいです。とにかくこのバイクはスポーツライディングを楽しむバイクなのです。伊達で購入しても後悔することになるでしょう。

高速道路
自分が殿様にでもなった気分です。スコっと1段ギヤを落としてチョロっと開ければ、普通のバイクでいうゼロ発進くらいの加速をし、あらゆる乗り物をスッパーンと追い越せます。安定性もバツグン。車線変更もヒラヒラ。ただし、スピードメーターに注意しないと大変なことになるでしょう。体感速度と実際メーターに表示される速度にはとてもギャップがあります。さらっと流してるつもりで実はXXXkm/hも出ていた!なんてことにならないよう、お気をつけ下さい。

まとめ
惚れました。これは本当にスポーツライディングを愛する人のためのバイクです。完全に割り切った設計で、楽しめる場所やシチュエーションを選びますが、それらがピッタリ合ったときの楽しさはとても素晴らしいです。街乗りがメインの人は、セカンドバイクを用意したほうが良いでしょう。まだまだ僕は使い切れるだけの技量を持ち合わせていないので楽しさの半分もわかっていないと思いますが、「もっとこのバイクを乗りこなしたい!」「テクニックを磨きたい!」と思いました。素人の僕でこんなに感動したのだから、違いの分かる方が乗ればもっと楽しめることは間違いないでしょう!…参考になりました??あくまで初心者なので、話半分に聞いておいてくださいね!
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