SUZUKI GSX-R600
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マスの集中化とコントロール性能の向上
この06型GSX-Rを見たときに、なによりもそのコンパクトさに驚かされた。一瞬250ccクラスのスポーツバイクでも見ているかのような印象を受けたほどだ。
開発ポイントはマスの集中化とコントロール性能の向上とだと聞かされて、大いに納得した。
マスの集中というのは、要するに車体の重さを重心位置近くに集中させ、それによって操縦性を良くしようということだ。そのためには車体全体のパッケージを小さくすることがテーマとなる。
ボディサイズの次に目を引くのは、極端に短くなったエキゾーストシステムだ。膨張室などのユニットの主要部をエンジン下にまとめることで、スイングアームが丸見えになるほど短くなっている。MOTO-GPマシンでも短いマフラーは主流になっているが、低中速域での高いトルクが求められる市販モデルに採用するとなると、その開発は容易なことではなかっただろう。
このマフラーの採用によって、マフラーの重心は高さで236mm低くなり、前後では155mm中心に近づいたと解説されている。
2005年モデルと比べて大幅な変更を受けたエキゾーストシステム
操縦性の面で見てみると、ホイールベースは05年モデルと同じでありながら、スイングアームを延長させピボットの位置が35mmも前方に移動している点に着目するべきだろう。これはエンジンがよりコンパクトになったがゆえに実現できたことだが、リアタイヤのトラクション感覚を掴むには非常に有利になったはずだ。
話しは前後するが、エンジン本体もコンパクト化のために新設計された。なにしろボアストロークは05モデルと同じでありながら、ピボットシャフト位置を基準にしてエンジン全高で20mm、全長で54mmも短縮されている。新旧エンジンをクランクシャフト位置から見ると、新型は67mmも前方に位置することになるのだ。
スイングアームピボット部の移動と新設計エンジン
リアショックのリンケージも大幅に変更された。これは主にマフラーの膨張室を置くスペースを確保するためのものだが、スイングアーム自体を支点とし、リンクは贅沢にも一体式のアルミ鍛造品が使われている。
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突っ込み重視からコーナリング重視へ
ほかにもインジェクションのツイン化や、もちろんフレームのコンパクト化が徹底されるなど多数の新たな技術が投入されている。
「これまでスズキは、どちらかといえば突っ込みを重視した設計でしたが、この新型ではコーナリング重視にしています」と発表会場で解説されたが、スズキの考える新たな走りの方向性は実感できたし、その目的は十分に達せられたようだ。新型GSX-R600にはその設計コンセプトだけでなく、それに見合った十分な技術と情熱が注がれ1,113,000たと実感できた。これは意欲作と呼ばざるを得ないだろう。
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